主人公達は花売りをしていたレナと出会い、レナの「体が樹木化する呪い」を知る。
レナの呪いを解く手がかりを見つけられるかもしれないと主人公が団に誘い、同行することになった。
旅の中で一行はとある島に降り立つ。島には魔生花が群生し、人々は魔生花に呼び寄せられる魔物に悩まされていた。
レナが魔物に興味を示し、一行は魔生花の調査を始めることにした。
魔生花と魔物を追いかけ辿り着いた洞窟の中には、レナと同じ樹木化の呪いに掛かった男性がいた。魔物から逃れるために洞窟に籠っていたのだと言う。
レナは男性に「あの方」について何か知らないかと問うが、男性は何も知らないようだった。
男性は「魔物の餌はごめんだ。俺が木になったら燃やしてくれ」と言い残し、樹木へと変化して死んでしまった。
男性の死を目の当たりにした主人公達の間には重たい空気が立ち込めていたが、当のレナはあまり落ち込んでいないようだった。
レナは「いつか呪いで死んでしまうと分かっているからこそ、ひとつでも幸せでいたい」と言うのだった。
- 「魔生花」を生み出す力を持つ女性。
- レナは「乾きの島」と呼ばれる花が咲かない貧しい島の生まれで、幼い頃に本で花園を目にして以来花や植物に焦がれるようになった。
その強い憧れのお陰なのか、本物と寸分違わない花を生み出すことが出来るようになった。
- ある日「あの方」が 乾きの島を訪れ、「これを飲めばもっと綺麗な花を咲かせられる」とレナに「実」を授けた。レナはそれを飲んだ。
魔生花は以前よりも魔力を増し美しくなったが、この実は飲んだ者を樹木に変える力を持っていた。
- 実は飲んだ者に強い魔力を与えるが、その魔力を絶えず消費し続けなければ飲んだ者を樹木に変えてしまう。
また魔力を消費する際に生み出す魔生花は、魔物を呼び寄せる。飲んだ者が完全に樹木に変わった後、その樹木は魔物の餌となる。
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レナの樹木化は悪化の一途を辿っていた。それと共に、レナはある島に身の内の「実」が強く引き寄せられるのを感じていた。
主人公達とレナは樹木化に関わる何らかの手掛かりがあるのではないかと考え、航路を変更し島に向かった。
島には樹木化の元凶「人果蔵器」が存在し、さらにレナに実を与えた張本人である男が子供と共に暮らしていた。
主人公達とレナは男の家で話を聞いた。
その男はかつて「実」を食べ樹木化に悩まされていたが、レナに「実」を押し付けることで助かっていた。
ところが男に残った僅かな「実」の魔力が子供に受け継がれてしまい、今は子供を救うために「人果蔵器」を研究しているのだという。
レナは男性を責めたが、その事情を知り男を許した。さらに、かつて男がレナにした同様の方法で子供の「実」を引き受ける。
家の外にはレナを狙う魔物がひしめいており、家を壊して襲いかかってくるのは時間の問題だった。
ふたつの実を宿したレナは自分から外に出て、その膨大な魔力を使って魔物と戦う。
長い時間が経ちレナは全ての魔物を倒した。しかし、主人公達に感謝の言葉を告げたあとに花となって消えてしまった。
突如消えたレナにルリアは酷く取り乱す。男性は人果蔵器に取り込まれたのだろうと言う。
初めはその事実を受け止めきれない様子だったが、成す術もないと悟ったルリアはレナが残した魔生花を集め始める。
花を集め終えたルリアは、レナが残した花をレナの故郷に植えてあげたいと話す。
主人公達は喪失感を抱えながらも親子と共にグランサイファーを目指すが、レナの魔生花に魔物が引き寄せられ、
更に親元である人果蔵器に追い込まれてしまう。人果蔵器は魔物を次々と生み出し主人公達を追い詰める。
万事休すと思った矢先、人果蔵器の前にレナが姿を現した。
人果蔵器は主人公達を倒すために、取り込んだレナの魔力を使ってレナにそっくりの魔物を生み出した。
人果蔵器は樹木化で苦しんだ辛い過去を繰り返し思い出させレナを操ろうとするが、既に辛い思いを嫌というほど経験していたレナは惑わされなかった。
主人公達とレナは人果蔵器を討ち倒す。
状況が飲み込めていない主人公達に、レナは自分はおそらく魔物になってしまったのだと告げる。
レナは自分の体の樹木化が完治していることに気づく。
魔力を供給する「花畑」から人果蔵器を守る「魔物」へと生まれ変わったレナは樹木化の呪縛から解き放たれたが、人としての体を失い魔物として生きることになった。
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