リュミエール聖騎士団の合同訓練についていけないブリジールへ「一緒に団を抜けないか」と声を掛ける後輩団員がいた。
団員が言うには、安全に抜けるよう案内してくれる商人がいるのだ。
一方、コーデリアは団内に不審な動きがあるとして遊撃隊の任務を開始。
夜、団を抜けようとする後輩団員をブリジールが止めていたのをコーデリアが目撃する。
コーデリアは遊撃隊として後輩を連行しようとするが、ブリジールは話を聞いてあげて欲しいと訴える。
邪魔立てすればブリジールも罪に問われることになるが、それでも震えながら庇おうとする姿を見て戸惑う後輩の疑問に、コーデリアは自分が先輩だからだと答える。
コーデリアは遊撃隊としてブリジールに決闘を申し込み、勝ち目がないであろうブリジールはそれでも引かない。
後輩は2人の決闘を止めると事の顛末を語り始めた。
訓練についていけずやる気をなくしていた所、リュミエール聖騎士団で過去に『血風の獄犬』と呼ばれる凄腕の団員が&ruby(へんさん){編纂}した貴重な剣術指南書を商人から勧められ購入。
本は出鱈目だった上に理不尽な高額支払いを迫られ、遊撃隊に知られればタダでは済まないと脅された後輩達は、リュミエール聖騎士団員を他国に売り渡すために引き抜けという商人の提案を聞かざるを得ず、目をつけたのが訓練についていけないブリジールだった。
問題の商人が現れ現状を察すると、すぐに「祖父が犯した罪によりリュミエール聖騎士団を追われた凄腕の騎士コルウェル」を名乗る傭兵を呼び、後輩とブリジールはその名に怯えを見せる。
しかし後輩を守るため立ち向かうブリジールと、コルウェルの名乗り自体を信じていないコーデリアは傭兵を撃退。傭兵はあっさりとリュミエール聖騎士団と一切関わりがないことを白状した。
後輩達は態度を変え、どれだけ重い処罰をしてもらって構わないと言う。
どんな状況でも最後まで自分たちを味方し、強い意志を持って正義を貫くブリジールを見て猛省すると共に、もっと早く彼女のような先輩に出会えていればと、取り返しのつかない今の状況に肩を落とした。
ブリジールはさらにコーデリアへ彼らの道を閉ざすような厳しい処分はしないよう訴えかけ、自分が責任を持ち一緒に鍛錬に励むと誓った。後輩達もまた、申し開きを問われて地道に努力を続け立ち塞がる壁から逃げないことを宣言する。
これでこの一件は一通りの決着がついたのだった。
改めてブリジールを呼び出したコーデリアは、今回の件での謝罪と、自分が厳しくするほどブリジールの想いが届くと考えていた心中を伝えた。ブリジールはそれをなんとなくわかっていたと言い、2人はこれからお互いに隠し事をしないようにしたいと語り合う。
しかし遊撃隊である以上秘匿しなければならない情報を抱え、話せるものならば…と思うのだが、と苦しみを口にするコーデリア。
その時2人の前にセワスチアンが現れ、理想的な決着を見せた本件の功労者であるコーデリアになら話しても問題ないと告げる。
なぜセワスチアンが現れたのか、状況が分からず混乱するブリジールは初めてセワスチアンが遊撃隊隊長であることを知り、大きな驚きを見せた。
合同訓練を終え、信頼をさらに深めた2人は主人公達の待つ騎空挺に戻るのだった。
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