ロミオ (SR) | #1 | 「……これを僕に? そ、その気持ちは嬉しいが……ぼ、僕にはジュリエットが……」 「な、何を笑っているんだ! え? 友情の証だって…?」 「…………くっ! それなら、受け取らないわけには、いかないな……あ、ありがとう……」 |
#2 | 「ん……(団長)か、今年もまた、僕の為に チョコを用意してくれたのかい?」 「ふふ、有り難くもらっておくよ。えっ? ……今年のチョコは、正真正銘の本命だって?」 「受け取るってことは……それなりの覚悟をして欲しい?」 「いや、で、でも! 僕はジュリエット一筋で、(団長)のことはその――」 「好きだけど、それは 友達としての、好き、であって……というか、覚悟って何だよ!?」 「……んなっ? じょ、冗談!? あ、あはははは……まったく (団長)は人が悪いなぁ……」 「……でも、元気の無い僕を 心配して、元気づけようと してくれたんだろ?」 「いつも心配してくれて、ありがとう、(団長)。」 |
#3 | 「僕にもチョコをくれるのか? (団長)も懲りないな……嬉しいよ。ありがとう。」 「ふふふ、美味しい。これだけの腕前なら本命の相手が 現れた時も心配ないだろうな。」 「え? これは本命チョコだって? その手には騙されないぞ。一度使った手には乗せられないさ。」 「(団長)……? 急に顔を覆って どうした? も、もしかして、本当に本命チョコだったのか!?」 「ど……どうしよう? なんて声をかけたらいいか……」 「あれ? (団長)、もしかして笑ってるのか……?」 「なんだ、今のは嘘か…………びっくりしたよ。本気で心配したじゃないか。」 「んなっ? そこまで笑わなくたって いいだろ? そりゃあ、また同じ手に 乗せられたのは僕の方だけど……」 「ふふふ、また気を遣わせてしまった みたいだな。ありがとう。僕なら大丈夫だから。」 「チョコ、大事に食べるよ。」 |
#4 | 「やぁ、(団長)。これはバレンタインの……?」 「……コホン!」 「(団長)、これを僕にくれるってことはその……」 「その……僕のことが……す…………」 「っ……無理だ! すまない!!」 「はぁ……君がいつもからかうから、ちょっとした仕返しをしようかと思ったんだ。」 「だが、慣れないことはするものじゃないな……」 「忘れてくれ!」 |
#5 | 「またチョコをくれるのか? 毎年どうもありがとう。」 「ふふふ、悪いけどもう君のからかいには乗らないし、僕も(団長)をからかわない。」 「こういうのは素直な気持ちが大事だと思うんだ。だから……」 「ま、待ってくれ! どうして帰ろうとするんだ?」 「気分を害したなら悪かった。ただ僕は気の利いた返しとか自信がないから、悪いと思って……」 「え? からかっただけ? 帰ろうとしたのも嘘だったのか?」 「はぁ、君には敵わないなぁ……その悪戯好きな部分、マキューシオといい勝負だよ……」 「でも、チョコを持ってきてくれたのは嬉しいと思ってる。ありがたくいただくよ。」 |
マイ ページ | 「ハッピーバレンタイン!」 「……これを僕に? そ、その気持ちは嬉しいが……ぼ、僕にはジュリエットが……な、何を笑っているんだ! え? 友情の証だって…? …………くっ! それなら、受け取らないわけには、いかないな……あ、ありがとう……」 |
ロミオ (SSR) | #1 | 「(団長)? ん? これを僕に? 甘い匂いがするが……」 「チョコレート? ああ……今日はバレンタインだったな。」 「もしかして、気を遣わせてしまったんだろうか……すまない、ありがとう。」 「僕は大丈夫だ。確かに、ジュリエットへの気持ちは 少しも消えてはくれないけれど……」 「今はこうして 彼女を想い続けることさえ、幸せだと 思えるようになってきたからな。」 |
#2 | 「これはバレンタインの……? ありがとう、(団長)! 相変わらず、君は律儀で優しいな。」 「…………バレンタイン、か……」 「ああ、すまない。こういう日は、どうしてもジュリエットのことを 思い出してしまって……」 「いや、これでは君に失礼だな。でも、どうしても君には 甘えてしまうみたいだ。」 「(団長)は、僕が心からの 本音を語れる、数少ない 大切な友人だからな。」 |
#3 | 「ああ(団長)! いいところに! 今ちょっと 迷っていることがあって……」 「これを見てくれ。」 「ここの展開に悩んでいてね。君の意見を聞かせてもらえれば、と……」 「はっ! すまない。つい君の話も聞かずに 自分の用件を話してしまったな。」 「何か僕に用事が?」 「……これは、チョコレート……?」 「ああ! 今日はバレンタインか! ありがとう(団長)!」 「……恥ずかしいな。こんな時に、僕ときたら執筆中の 戯曲のことで頭がいっぱいで……」 「許してくれ、(団長)。本当にありがとう。」 |
#4 | 「この包みは……?」 「そうか、今日はバレンタインデーだったんだな!」 「また執筆に夢中になっていたらすっかり忘れていたよ。どうもありがとう。」 「それにしても、(団長)が今これを渡す時に行ってくれた言葉はとても素敵だったな。」 「今ちょうど恋人が贈り物をするシーンを書いていたんだけど、今の台詞を貰ってもいいだろうか?」 「嫌なら無理にとは言わない。でもとても素直な気持ちが伝わるいい言い回しだったから……」 「……そうか、それは助かる!」 「ふふふ、(団長)のお陰でいいシーンが書けそうだ。」 |
#5 | 「バレンタインは大切な人に贈り物をする日。感謝を伝え、想いを伝え、人々が笑顔に包まれる日。」 「誰かを想う気持ちは胸の中に留めていては気づいてもらえない。だから贈り物をして伝える必要がある。」 「それは物語を作ることも同じなんだ。折角メッセージを込めても、相手の心に届かなければ意味がない。」 「伝えるための手法を吟味して、試行錯誤を重ねる。そうして一番いい形を模索する。」 「……なんてことを、行き交う淑女達を見ながら考えていたんだ。独り言に付き合わせてすまない。」 「この包みは……今年も僕にチョコレートを持ってきてくれたのか。」 「君の想いの形を今年ももらえて僕はとても嬉しいよ。ありがとう、(団長)。」 |
マイ ページ | 「ハッピーバレンタイン。」 「大切な人に想いを伝える日か……今の僕には、とても羨ましく思えるよ。」 |