ワールド

特色
主人公とビィが生まれ育った小さな島。
長大な山脈によりかつては外界から隔離されていたが、騎空艇の技術の向上に伴い細々と島外との交流も行われるようになった。
人々は穏やかな気候と自然の中で自給自足をしながら、金露森林と呼ばれる森の最奥に祀られた星晶を奉り暮らしている。

気候・風土
温暖で天候も安定しており、四季があり風光明媚な島。島民の生活は濃厚による自給自足が主である。
島内には村はひとつしかなく、島の中央部にある「キハイゼル村」にすべての島民が暮らしている。
世帯数は20程度の小さな村で、観光資源などはないため、島外から人が訪れることは滅多にない。
ただし、特に排他的と言う事はなく、村で生産できない物を不定期に運ぶ行商人などを通じて外の世界とは繋がっている。

主な住民
世帯の大多数がヒューマンだが、少数ながらドラフも共生している。

特産品・名品
色鮮やかな黄色い花びらと、色艶があざやかで非常に質の高い蜜をもつハニースターという花と、
熱さましに高い効果があり、医療用に広く重宝されているモヒバ草のふたつが特産品として有名。
ハニースターは、ファータ・グランデ空域の各地で見ることができるが、ザンクティンゼルのものは特に蜜の質が高いことで有名。

特色
星晶獣ティアマトの力により穏やかな風が集まる群島。
騎空団の交流の場として文化と経済が発展した。
エインガナ島の市街が交易の中心で、古城・ウングッド城は港に集う騎空艇への管制塔の役割を担う。
過ごしやすい気候だが風がやむことはないため、日によっては肌寒さを感じることも。

気候・風土
四季があり安定した気候の島。ファータ・グランデ空域西部の流通ハブとなっており、大きな経済力を誇る。
主島はエインガナ。騎空艇の桟橋を作りやすい地形になっており、一大工廠を有していたフレイメル島にも近かったため、覇空戦争の際に後方基地として機能していた。
エインガナの中で最も古く、大きな港であった南西地区ポート・ブリーズが、群島全体の通称にもなっている。
大星晶獣ティアマトの恩恵により風が安定しており、騎空艇を飛ばすのに適しているため、現在のような街が育まれた。

主な住民
人の往来も多く、四大種族があちこちに住んでいる。
かつては王政の島だったが、王政は廃止され、近代化を経て民主主義国家へと変わっている。

特産品・名品
ポート・ブリーズのやわらかい風と温暖な気候によって育てられるブドウ酒とチーズ、ハーブが有名。
それらを使って作られた料理の数々は、交易で訪れた商人や観光者達に人気を博している。
街の規模から軽工業も盛んであり、一部は別の島々にも輸出されている。その他には、物流を活かした加工貿易で富を得るものも多い。

特色
地下に眠る超高温の熱源により、溶岩の河が固まることなく流れ湖を成している。
それにより生まれる大地の熱と、ドラフ達の器用さを活かし鉄鋼業で栄える国家。
現在はザカ大公が国を治める。
バルツで鍛造された金属器は丈夫で美しく質が良いと評判で、各地で高値で取引されている。

気候・風土
一年を通して温暖な気候が続く島で、特に夏季は島内に点在する溶岩湖の影響で気温が40度を超える日が続くこともある。
その影響で土地自体は痩せており、緑はほとんどない荒涼とした大地が続く。
そのため、昼間は岩と砂漠、工房群だけの殺風景な島だが、魔力の自然発光、発火、溶岩湖などにより夜景はがらりと印象が変わり、島から各種の炎が揺らめいているような幻想的な光景となる。

主な住民
もとより鉱業、工業で発展してきた島であるため、力仕事を得意とするドラフ族が住み着き、現在に至ってもドラフ族が多い。
覇空戦争ののち、最も活躍したドラフが初代大公となり、その後もドラフによるとうちが続いている。
一部には覇空戦争時代に作られた兵器による武力を背景に、バルツ公国が世界を支配すべきという考えを持つ者も。

特産品・名品
バルツ公国の特産品は、製鉄製品が主となっている。
覇空戦争以前より大工廠を擁し、ファータ・グランデ空域内はもちろんのこと、瘴流域が肥大化する以前の時代は外空にも広く出荷していたという。
瘴流域が肥大化した現在では、ファータ・グランデ空域の製鉄産業では9割のシェアを誇る大産業となっている一方、近年では騎空艇の整備用艤装品の分野において新たに台頭してきたガロンゾ島に押され続けている。

特色
アウギュステは正式名称を「アウギュステ特別経済協力自治区」と言い、国家ではない中立区域となっている。
区の行政は選挙で選ばれた区長が務めるが、ベネーラビーチ商工会会長の発言権が強い。
領土はアウギュステ列島であり、列島の中にはユディスティラ島も含まれる。

気候・風土
温暖な気候をしており、一年を通して海水浴が出来るほど暖かい。
主な産業は観光と広大な海からとれる質の良い塩であり、特に観光地としての人気はファータ・グランデ空域随一となっている。
観光、リゾート地としては、ユディスティラ島(「蒼海を往く暗黒巨大魚」の舞台)、ベネーラビーチ(「薫風、白波を蹴立てる」の舞台)などが有名である。
常に多くの人で賑わっているものの、観光や療養で島を訪れている者達がほとんどであり、島の住人自体はさほど多くない。

主な住民
アウギュステ列島には四大種族すべてが共存しており、他の島々と大きな差はない。
観光・行政などに関わる権力者にはハーヴィン族が多く、ハーヴィン族の発言力が強い傾向がある。

特産品・名品
広大な海から取れる海産物は、干物などに加工され、空の各地で重宝されている。
さらに、海から取れる良質な塩と、新鮮な海産物による料理は絶品であり、このためだけにアウギュステ列島を訪れる者も少なくない。
その他には、温暖な気候で栽培される鮮やかな色味の花達も、観賞用として密かな人気がある。

特色
島を拠点とする国家が樹立した記録がなく、統治国家が存在しないルーマシー群島。
現在はメネア皇国の末端の領土のひとつとして数えられているが、皇国による統治はほとんどされておらずほぼ自然のままにされている。
用途としては、長距離航行の際の中継地点としての役割程度にしか利用されていない。
覇空戦争以前の大昔には、エルステ王国の領土だったという話もあるが……。

気候・風土
気候は安定しており、季節による気温の変化も少ないため年中青々とした森が生い茂っている。
湿度も常に高い。
手付かずの自然が多く残り、魔物や猛獣も多く生息しているため、人々は高い樹木の上に住居を構える術を得た。

主な住民
原住民として発見されているのはエルーン族のみ。
主要な施設は島の西側に集中しており、騎空艇の中継所やメネア皇国が設置した観測所、さらには原住民が暮らす集落が密集している。　

特産品・名品
島に暮らす数少ない人々の生活様式には謎が多く、島外に輸出するような特産品も特に持たないようだ。
現在では誰も暮らしていない森の奥深くにも教会などの人工的な施設があることから、かつては島全体を盛り立てる産業があった可能性も考えられる。

特色
名門士官学校を有し、各国に優秀な人材を輩出している島であるが、アルビオンが士官学校を有する今の形となったのは、覇空戦争以後のことである。
そもそも城砦都市アルビオンは、星の民の前線基地として建設されたものであり、領主は前線基地の隊長、指揮官を指していたという。

気候・風土
アルビオンはその構造上、普通の島よりも風が強くなりがちであり、平均気温はやや低め。
そのため士官学校の制服も長袖が基本となっている。
島の中央にはアルビオン城が存在し、そこが政府中枢、領主官邸、士官学校校舎を兼ねている。
また、前線基地としての名残として、アルビオン城を中心とする市街の周囲には、幾重にも壁が存在する。

主な住民
アルビオンに住む住民の種族は多種多様だが、学術都市であり、魔物が放し飼いにされている市街地の危険性から観光客はほとんど訪れない。
士官学校の生徒達は寄宿舎で生活する者がほとんどだが、稀に良家の子爵たちが使用人を伴いアルビオン市街に家を持つこともある。

特産品・名品
アルビオンは人工都市であるため第一次産業があまり盛んでなく、特産や名産もほとんど存在しない。
しかしながらアルビオンでしか閲覧できない軍事学の書物などが存在しており、許可された一部の者だけが、それらの書物の写しを持ち帰ることが出来る。
アルビオンは戦略学、戦術学、防衛学等の研究については先進的な都市であり、それらを学ぶために提携国の士官がアルビオンを訪れることも少なくない。

特色
星晶獣・セレストが島に現れる以前は、主人公の出身地であるザンクティンゼルのように、ほぼ自給自足で賄われる小さな村がひとつあるだけの小さな島だった。
ザンクティンゼルよりも外界　との交流があり文化も進んでいたが、これといった特色や名産はなく、”閑散とした、のどかな田舎”という言葉が似合う穏やかな場所だった。

気候・風土
基本的には温暖な気候であるものの四季が存在し、住人達は四季折々の自然を楽しみながら暮らしていた。
現在の「魔物の館」は、もともとフェリとその家族が住んでいた家。
星晶獣・セレストが現れて以降、フェリは自責の念から住人達との交流を避け、館に篭るようになった。
彼女の話し相手はペットにしていた魔物や動物達だけであり、その結果、館の周囲を魔物が徘徊するようになり、いつしかフェリの家は「魔物の館」と呼ばれるようになった。

主な住民
島にはヒューマン、ドラフ、エルーンなど、ハーヴィンを除く様々は種族が暮らしていた。
人口が少ないため住人達の結束は固く、ただ排他的ということもなく、時折訪れる騎空士や旅の商人達に対して家族のように温かく接してきた。
住人達は全体的に大らかで大雑把。
村役場には村の記録があるものの、村の人口や歴史等について詳しくは書かれておらず、島で暮らす人々もこの島の成り立ちを気にしていない様子だ。

特産品・名品
村に特産品や名産などはなく、観光資源もなかったが、村人達からの温かいもてなしは騎空士達の間でも隠れた人気を誇った。
そこで振る舞われる食事は、特別手の込んだものでも珍しいものでもないものの、どこか懐かしく温かみのある味で、旅人達を引きつけ、癒しを求めて度々この島を訪れる者も少なくなかった。

特色
空の世界において、最も一般的かつ高価な品物である騎空艇。
その騎空艇を売買するにあたり、星晶獣・ミスラの能力により契約が決して破られないガロンゾ島は、安全確実な取引に適した場所として知られるようになった。
島の外観で特徴的なのは巨大なクレーン群であり、最大の大きさのものをミドガルド級、それ以下のサイズについても各地の星晶獣に因んだ規格名がつけられている。

気候・風土
舗装された道がほとんどの近代的な島。昼夜問わず中央船渠からは騎空艇を修理する煙が上がっており、島の人々もその煙と中央船渠を誇りとしている。
風は比較的穏やかで、満身創痍の騎空艇でも安心して入渠できる。
かなり小さな島のため人工物による占有比率は大きいものの、総量としてはアルビオンやアマルティアをやや下回る。

主な住民
ヒューマンの騎空士や造船に携わるドラフ、商談を締結するハーヴィンや騎空艇設計における魔術的な計算を行うエルーンなど、各種族が雑多に生活している。
騎空艇の改造、新機能の実装も盛んで、昼夜を問わず職人達が盛んに研究を進めている。

特産品・名品
修理不可能な騎空艇からリサイクルされた希少な金属、鉱石、パーツが密かに注目されている。
ガロンゾでは主に騎空艇の設計開発を行い、ガロンゾで手に入る珍しいパーツは大量生産を待つ超最新のもの。
または、大量生産が見送られたような特殊過ぎるパーツも取り扱われている。

特色
秩序の騎空団がファータ・グランデ空域に第四騎空艇団を置く際、島全体を改造し本拠地を建設したのが、元々無人だったアマルティア島。
中央に位置する白亜の巨大建造物が、秩序の騎空団の第四庁舎である。
第四庁舎以下は城下町のようになっており、秩序の騎空団の団員や関係者が住まう。
警備隊が常に街中を巡回しているため、全空でも1、2を争う安全な街となっている。

気候・風土
年中を通して温暖であり、安定した気候の島である。
第四庁舎の下に広がる階段状の建造物は、第四騎空艇団の本拠地を置く際に元々の島の地形に沿って建設したもの。
第四庁舎の背後に広がる山脈はクルヴィ山脈と呼ばれ、険しい地形に凶暴な魔物が多数生息する。
非常に危険な場所のため、犯罪者が逃げ込むこともないようだ。

主な住民
島には秩序の騎空団の団員が生活するために必要な、商店や施設の従業員達も住んでいる。
中にはかつて秩序の騎空団に捕らえられ罪を償った者もおり、そうした社会復帰の場としても活用されている。

特産品・名品
秩序の騎空団が丸ごと所有している島であり、観光地ではないため土産物などは販売されていない。
農耕もほとんど行われておらず、食料や日用品は他の島からの輸入に頼っているので名産品もない。
ただし秩序の騎空団が常に警備の目を光らせる安全な街として有名であることから、移住を希望する者も数多く存在している。

特色
星の民の襲来以前よりエルステ王国の首都が置かれ、砂漠の砂を利用してゴーレム製造が盛んに行われていたラビ島。
エルステが帝国となってからは国としての主要な機能は全てアガスティアに移されたため、人口も徐々に減っている。
ゴーレム研究の最盛期は数百年前であり、現在では失われてしまっている技術も多数。
砂漠にはそれらの施設が数多く放置され、眠りについているようだ。

気候・風土
ラビ島の国土の多くはひどく乾いた砂漠であり、サラサラとキメの細かい砂が特徴となっている。
その砂質がゴーレムの素材として適していたようで、エルステ王国はゴーレムの製造で一時代を築くことになる。
島の植物は総じて乾燥に強く、僅かな水で長い年月を生きることが可能。

主な住民
エルステ王国は民に寄り添った治政をしており、王族は市民との交流も頻繁に行っていた。
城下も賑わいを見せていたが、現在は過疎が進み他国と比べて平均年齢がやや高い。
島外の交流も活発ではないため、人々は小規模な自給自足と国内での商売によって生活を賄っている。

特産品・名品
過酷な環境ゆえに、郷土料理として他国ではあまり食べられることのない食材（ヘビなど）を使ったものがあり、独特な香辛料を使った味付けにはマニアックなファンが存在している。
エリヤ・ヘルム宮殿は歴史的な価値は高いものの観光地として人気は高くなく、一部の歴史愛好家や研究者などが訪れる程度。
現在は帝国によって立ち入りが制限されているため、観光客は一切存在しない。